
香道とは
香道の歴史は古く、推古天皇の御世、淡路島に1本の香木が流れ着いたことが始まりといわれています。平安時代には種々の香料を調合して練り合わせた薫物(練香)が作られるようになりました。
鎌倉時代になると香木も多く輸入されるようになり、他の香料は混ぜずに、香木の香りだけを求めるようになり「一木聞き」が誕生しました。それ以降、香木の収集家が現れ、多くの名香を集め、その数を競うようになりました。その後、いくつかの種類の異なる香木を炷(た)いて*、その香りをあてる「組香」ができ、これが今に伝わっています。江戸時代にはさらに発展し、組香は千を超えるほどになり、現在に至るといわれています。
組香
香道に用いる香木は六国五味に分類されます。組香とは、いくつかのお香を聞いて、その香りが何なのかをあてるお遊びです。当流には千種類程が現存しています。単に香りをあてて楽しむだけでなく、その中に古典文学や有職を盛り込んでいるので、多くの教養が身につき、季節の移り変わりも楽しめます。懶山亭ではひとつひとつ丁寧に意味合いや歴史をお伝えしつつ教室を進めていくので初めての方でもお楽しみいただけます。
何をするのか

炷く
たく
香道を聞くには。香木を炷かなくてはなりません。火のついた炭団を用いて香炉の灰をつくり、香木を炷きます。この火加減ひとつに香りが左右されます。昔のお稽古では灰3年といわれ、灰をつくるお手前に3年も稽古が必要とされていました。今でもその重要さに変わりはありません。

香を聞く
きく
香道で香りを楽しむ方法を「香を聞く」といいます。銀葉と言われる板を敷き、その上に香木をのせ、香木自体を燃やさずに香りだけを楽しみます。香道の基本は香りを聞くことにあります。
六国とは
香木の種類のこと

伽羅(きゃら)

真那伽(まなか)

羅国(らこく)

佐曽羅(さそら)

真南蛮(まなばん)

寸門多羅(すもんだら)

